テニスメディカルセミナー
会長挨拶
第6回日本テニス・スポーツ医学研究会学術集会の開催にあたって
名古屋市立大学大学院医学研究科 整形外科 岡本秀貴

 この度、第6回日本テニス・スポーツ医学研究会学術集会を平成28年3月19日(土)にホテル メルパルク名古屋において開催させていただくこととなりました。
本会はテニス傷害についてのスポーツ医学研究やテニス界におけるドクターやトレーナーのネットワーク整備のために5年前に聖マリアンナ医科大学整形外科 別府諸兄先生が初代会長として発足した研究会です。このような歴史ある研究会をこの名古屋で開催させていただくこととなり誠に光栄に存じます。これもテニスメディカルに理解をお示しになられ常々私の活動をサポートしてくださった恩師 大塚隆信教授のおかげと感謝しております。
本研究会では、特別講演として大阪大学大学院医学研究科スポーツ医学教室 中田 研先生に「ナショナルチームにおけるメディカルサポートの現状と課題、将来」 、聖マリアンナ医科大学整形外科 別府諸兄名誉教授に「日本テニス協会医事委員会の軌跡」と題してご講演頂きます。一般演題では臨床報告や基礎的研究、アンチドーピング、日本代表や地域におけるメディカルサポートなど掘り下げた議論が出来る場にしたいと考えております。また、「プロテニスプレーヤーを目指す高校生にとって大学体育会テニス部の意義」と題した市民公開講座を通じて、地元のトップジュニア達の道しるべになればと考えております。
 近年の錦織 圭選手の活躍によって、日本人でも世界で通用することが証明されました。また、テニスは年齢や性別、レベルを問わず多くの人々が親しめるものです。テニスに限らずスポーツの目的は身体の健康を維持・向上させるとともに、練習や試合を通じて精神的に成長することです。テニスによって健康が阻害されることがないように、本学術集会を通じて最新のテニス・スポーツ医学について学び、テニスによる外傷や障害を予防してより高いレベルのメディカルサポートへと発展する一助になれば幸いです。
会場のホテル メルパルク名古屋は地下鉄千種駅やJR千種駅から徒歩1分と大変便利なところで、近隣には宿泊、飲食施設も多くあります。名古屋城、徳川美術館、熱田神宮、名古屋港水族館へのアクセスも良く、意見交換会では『名古屋めし』も堪能して頂けると思います。皆様のご参加を心よりお待ち致しております。